ホントは、みんなで仲良く、 幸せになりたい。
なんか嫌な気分になるのは、本当に望んでいることがあるから。
このレクチャーでは、「なんかうまくいかなかった」人間関係の課題、コミュニケーションの課題について、もう少し深く見つめてみます。
そうした課題の奥にあるものがわかると、表面的なテクニックや手法ではなく、血の通ったやりとりを通して、人間関係やコミュニケーションを変えていくことができます。
たとえば、
明確な悪意や、相手を傷つけたり
貶めようとする気持ちがあるとき、
もしくは、
相手に対して徹底的に無関心なら、
「なんかうまくいかない」体験に、心揺さぶられることはありません。
一方で、あなたがそうした体験で
ストレスを感じたり、
チクっと心が傷んだり、落ち込んだり、
モヤモヤ・ムカムカ・
イライラしたことがあるのなら、
そこには、相手とわかりあいたい気持ちがある、といえるでしょう。
相手を理解し、自分を理解してもらって、
お互いが幸せに過ごせるようにしたい。
それは、私たちが心の底で分かち合っている、本当の思いです。
他の思いや考え、不快で不愉快な感情ばかりが目立って、本当の思いを自覚できないときもたくさんあります。
あまりにも疲れ果てているときは、本当の思いに目を向ける余裕もなくなっているでしょう。
そんなときでも決して消えることのない、
私たち全員の本当の望みは、
みんなが「仲良く幸せでいること」。
何らかの理由で、それが叶えられないと思うから、
いろいろな思いや考え、感情がわいてくるのだし、
「仲良く幸せでいること」の意味が一人一人違うから、
空回りしたり、すれ違ってしまったりするわけです。
どんなふうにして「仲良く幸せでいる」かはさておき、そういう気持ちがあると自覚することが、人間関係やコミュニケーションを根本から変えていくきっかけとなります。
たとえ今、そんなふうに思えなかったとしても、考え方のひとつ・アプローチのひとつとして受け取っておくと、いつか役に立つ日が来るかもしれません。
●ワンポイントワーク●
ここまでの文章を読んでみて、どんなことを感じましたか?
あなたには今、わかりあいたい・仲良くなりたい、と思っている人はいますか?
それは、どんな人でしょうか?
今現在、その人とは、どんな関係ですか?
ほかに、思ったこと・感じたことがあれば、書き留めておいてください。