事例3:自分らしく生きようとすると周囲の人と話が合わなくなる。

実はもともと、わかりあえていなかった…のかも。


最後にご紹介するのは、

自分らしく生きていると周囲の人と話が合わない

自分らしく生きようとしたら、周囲の人と話が合わなくなった

自分らしく生きようとする気持ちを理解してもらえない

といった事例です。


これは、未来に向かって前向きに生きようとしている人や、「本当の自分」を生きようとする人から、よく聞く話です。



何らかのきっかけで自分の生き方が変わるとき、それに伴って身近な人間関係が変わることはもちろんあります。

先ほど挙げた事例のように、自分のことを理解してもらえない、と感じることもあるでしょう。


一方で、身近な人間関係の変化を、悲しい体験や苦しい体験、行き違いやトラブルにすることなく、お互いにとって幸せな体験にしていくこともできます。



このコースでお伝えする「すべての人間関係を幸せに変える心のコソ練」は、人間関係の変化や転機にも応用することができます。


悲しい体験・辛い体験・寂しい体験に見える場面を、なぜ、幸せな体験に変えていけるのか。

本質的な部分を、ここでお話してみましょう。


幸せに変化していくのが、私たち本来のありよう。


具体的なお話をする前にまず、一番大切な部分、結論にあたるお話をしておきたいと思います。


私たちは、そもそも、より幸せな方向に変わっていくのが本来のありようです。

私たち全員は、それぞれが、お互いに幸せでいられるような方向へと自然に変化していきます。

それもまた、本来のありようです。



にもかかわらず、私たちがしばしば、人間関係の変化で悩んだり悲しんだり苦しんだりするのは、本来のありようをすっかり忘れてしまっているからです。

つまり、私たち全員が本来のありようを思い出すことができれば、人間関係のなかで、悩みや悲しみ、苦しみを体験することはなくなります。


スケールの大きな話でなくても、身近な人間関係のなかで、互いが本来のありようのまま生きることで、どんな変化を迎えても、必要以上に悩んだり悲しんだり苦しんだりすることはなくなります。



このコースでは、具体的なメソッドや手法もたくさんお伝えしていきますが、今お話した前提がない限り、本当の意味で幸せな人間関係を体験することはできません。

逆に、ここまでのお話が腑に落ちれば、あらゆるメソッドや手法を使わなくても、すべての人間関係を幸せに変えていくことができます。


トラブルの火種は、無意識な日常生活のなかで蓄積されている。


仕事や日常生活に追われる毎日を過ごしていると、自分の気持ちに目を向けることなく時間が過ぎていきます。そうやって過ごし続けることで、いつの間にか、自分が本当は何を感じ、何を望んでいるのかがわからなくなります。


私は、そうした状態を、無意識のまま生きている、と呼んでいます。

それが、本来のありようを忘れている状態です。



私たちが本来のありようを忘れているとき、

つまり、

自分の本当の気持ちがわからないときや、

自分の気持ちを一時的に見失っているとき、

そもそも自分の心に意識を向けていないときは、

一時的な感情や、その場限りの考え、売り言葉に買い言葉…といった条件反射によって、何かを言ったり、行動に移したりしています。


そうした言動や行動、自分の本心とは限らない言動や行動で、身近な人間関係に小さな小さなトラブルの火種がまかれることは、とても多いです。



日々のなかで少しずつ蓄積してきたトラブルの火種、長い間くすぶっていた火種は、何かのきっかけで爆発します。

身近な人間関係においては、誰か一人の生き方が変わるとき、もしくはお互いの生き方が変わろうとしているときに、火種が爆発することがあるように思います。


爆発といっても、大きないさかいやけんかになるとは限りません。

形はどうであれ、今まで見えていなかったものが、はっきり認識できるようになる、というイメージです。

それは、見えない場所でくすぶっていた火種が、炎として目に見えるようになった状態と言えるでしょう。


火種の爆発をきっかけに、幸せな関係に変えていける


今まで、社会や世間、周囲の環境に合わせて生きてきた人が、自分の気持ちに正直に生きようとすると、一時的に、混乱や軋轢が生じることはあります。

お仕事の関係や家庭生活では、自分が生き方を変えたことで、周囲の人たちが驚いたり、悲しんだり、思いがけない反応をしたりすることもあるでしょう。



このレクチャーでは、

自分が本当に望むように生きようとしたら、

周囲の人に理解してもらえなかった、

周囲の人とうまくいかなくなった

という事例を紹介していますが、その現象の火種はおそらく、今までの日常生活で少しずつ蓄積されてきたものです。


生き方を変えようとしたから理解してもらえなくなったのではなく、もともと、お互いに理解していなかったのです。

それまでは、お互いの気持ちをよく理解していなくてもなんとなくやり過ごしてきたけれど、片方が変わろうとしたことでそれができなくなった、というのが実際のところではないでしょうか。


火種の爆発は、トラブルやいさかい、すれ違いや行き違い、互いに無視・無言…といった状態につながることもありますが、決して、悪いことではありません。

それをきっかけに、自分自身の本当の気持ちを見つめ直したり、周囲の人の本当の気持ちに目を向けたり、今までのコミュニケーションのありようを見つめ直したりすることができます。



多くの場合、自分の本当の気持ちがわかった時点で、相手との関わり方が変わります。

これからの自分の生き方に合わせて、周囲の人たちと適切な距離感で関わっていくこともできます。


互いに心地よい距離感を保つことで、以前よりかえって相手のことが理解できるようになったり、親しみをもってつきあえるようになったりするものです。

そのときにはじめて、「自分はこの人と、こんなふうにつきあいたかったんだ」と思えるかもしれません。



●ワンポイントワーク●


このレクチャーの内容は、どのくらいピンときましたか?


あなたには、「実は、互いに分かり合えていない」と感じる関係はありますか?

それは、誰との、どんな関係でしょうか?


あなたは、その関係がどんなふうに変わっていくことを望んでいますか?

そんなふうに変わったら、あなたは、どんなふうに感じると思いますか?


完了して続行  
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