自分一人ではわからないことを、他の人たちから教えてもらおう。

「偶然の」「出会い」という形で、あなたに何かプレゼントをお渡ししたい。

そんな思いから、このセクションをお届けしてきました。

なかなかなボリュームだったので、すでに「お腹いっぱい」の人もいらっしゃると思います。

あなたは今、どんな感じですか？

お楽しみいただけたでしょうか？

誰かの体験から、自分の人生を動かしていく。

少し時間をかけて、体験談や事例、ストーリーを使ってお話をしてきたのは、あなたが、自然な形で、ご自身の毎日をふり返ることができるからです。

少なくとも、この講座を読んでいる時間、あなたは日常生活から離れて、ご自身の心と一緒に過ごしたことでしょう。

些細な言葉をきっかけに、いろいろなことを思い、考え、感じたかもしれません。

実は、そうした体験のなかに、あなたの人生を動かしていくきっかけが隠れています。

少し時間が経ったあとで、「そういえば、あれが…！」と気がつくかもしれません。

どうか、そのときを楽しみに待っていらしてくださいね。

生き方が生き方を育てる社会。

私たちの毎日には、他の誰かの体験談や事例、ストーリーがあふれています。

このセクチョンがそうであったように、私たちは、他の人の人生から、何かに気づき、何かを受け取り、それをきっかけに自分の人生を動かしていくことができます。

と同時に、あなた自身の体験談や事例、ストーリーが、他の誰かの人生に、何らかの影響を与えています。ときには、あなたの些細なひとことが、誰かの人生を変えるきっかけになっているかもしれません。

私は、そんなふうにして、一人一人の人生が、他の誰かの人生を幸せな方向へと動かしている様子を、「生き方が生き方を育てている」と表現しています。

そして、互いの生き方を育てあう仲間として、すべての人と関わっていくことに、幸せを感じています。

私たちは、どんなふうに生きているときでも、他の誰かから学ぶことはできます。

そして、私たちがどんな生き方を見せても、そこから何かを学ぶ人がいます。

大切なのは、どんな意図で他の人を見るか、どんなふうに他の人と関わるかです。

私がこのコースでお伝えしたいのは、そうした意図や関わり方です。

周囲の人たちはみな、あなたへのプレゼントを渡してくれている。

私たちは、自分自身が何もので、この世界のなかでどう生きれば本当の幸せを感じられるのか、自分一人で知ることができません。

それを教えてくれるのは、私たちが出会う人たちです。

ほんの一瞬の出会いもあれば、家族や職場の仲間、友人といった形で、ある程度長い時間交流していく人もいます。

どんな関わり方であれ、あなたと出会う人たちは、あなたとの関係性を通じて、プレゼントを渡してくれています。

あなたは、そのプレゼントをきっかけに、あなたご自身についてより深く知ることができます。

周囲の人をそんなふうに見て取ることで、今までとは違うものが見えてくる人もいるでしょう。

「とてもじゃないけど、そんなふうには思えない」と思っている人は、ほんの少しだけ、試しにそう考えてみることで、今までとは違う体験ができます。

私たちが体験する人間関係は、その程度の、些細な意図がきっかけで、より幸せな方向へと変わっていきます。

このコースを読み進めることで、あなたにとって、他の人たちがどんな存在であるのか、実感をもって理解することができます。

同時に、人間関係は本来、すべての人生を幸せにするために存在していることも、実感できることでしょう。

次の一歩へ。

今何が起きているのかに気づき、今必要なアクションを選ぶことができれば、人間関係のほとんどの課題は、自然な形で落ち着いていきます。

ここまでにお伝えした着眼点が腑に落ちた方は、今の状況をどんなふうに変えていけばいいか、そのために今何ができるか、なんとなくおわかりのことと思います。

人間関係やコミュニケーションについてのメソッド・手法を習ってきた方は、ここまでにお伝えしてきたスタンスと組み合わせて使ってみてください。

より確かな効果を実感できると思います。

受講登録せずにご覧いただけるセクションは、このあとも続きます。

心に響くものがある方は、引き続き、ご一緒しましょう。

思いがけない「偶然の」「出会い」があるかもしれません。