目的・意図を実現させるコツ(1)
うまくいく進め方を知っておく。
心のコソ練では、目的や意図をもって結果を残す活動をプロジェクトと呼んでいます。
繰り返しお話しているように、プロジェクトの進め方がマズいために、人間関係やコミュニケーションにトラブルが発生する事例は、少なくありません。
進め方のコツを知っておけば、必要のないトラブルや行き違い・すれ違いを避けることができます。
また、プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを楽しみながら、目的や意図を確実に実現させていくこともできます。
これから2回に分けて、プロジェクトを成功させるコツ、すなわち、目的や意図を実現させるコツをお伝えしていきます。
あなたが今、なんらかのプロジェクトに取り組んでいる場合は、ご自身の体験に照らし合わせながら読んでみて下さい。
今ひとつピンときていない…という方は、ひとまず読んでみて下さい。
いずれ体験を通して腑に落ちる瞬間がやってきます。
プロジェクトの三大原則
はじめに、プロジェクトについて復習をしておきましょう。
プロジェクトを成功させるうえで一番大切なのは、あなたが(もしくは、あなたたちが)、何を、どんなふうに実現したいのか、明確にすることです。
目的や意図がある活動=プロジェクトで決めておくべき大原則は、以下の3つです。
1.誰に(ターゲット)
2.何を(内容・価値)
3.何のために(目的・意図)
【プロジェクトとは】
プロジェクトの本質
心のコソ練では、3つの大原則に、誰かと分かち合いたい思いや気持ち・体験を加味したものをプロジェクトの本質と呼んでいます。
プロジェクトの本質とは、あなた(もしくは、あなたたち)が、どんな人とどんなことを体験したいのか、お互いの心やそれぞれが住む世界に何を残したいのかを、明らかにしたものです。
【復習:プロジェクトの本質を見つめる】
プロジェクトの本質は、あなた(もしくは、あなたたち)が、そのプロジェクトで実現したいことです。
これが、そのプロジェクトにおける「正解」となります。
プロジェクトの本質を常に意識する。
冗談のような話ですが、途中で頓挫しているプロジェクトの多くは、何をどう実現したいのか、本人たちにもわかっていないまま、活動が続いています。
別の言葉でいうと、プロジェクトの本質を意識せずに活動しているわけです。
気分が盛り上がっているときや勢いがあるときは、ワクワクする妄想を繰り広げたり、今すぐできそうなことに片っ端から手をつけたりして、動き続けることができます。
しかし、いずれ行き詰まります。
プロジェクトが進んでくると、一貫した方針を決めなければ、どう動くのが最善か判断できない場合が出てくるからです。
プロジェクトの本質は、丁寧に眺めるとなかなかに深く、すぐには決められない部分もあります。
どんな思いからそれを実現したいのか、
思いを実現するためにはどんな手段が最適か、
何を実現できれば満足できるのか…
というように、心の深い部分に向き合う必要があるからです。
お仕事やビジネスの場合は、個人の思いだけでなく、お客さまや関係者、組織全体のことも考慮しなければならないでしょう。
思い通りになること・ならないこと、それらをまるごと統合して、「今回は、こうしよう」と決めるのが、プロジェクトの本質です。
それが、このプロジェクトでの「正解」になります。
決めるという認識をもつ。認識を共有する。
実際のところ、プロジェクトの本質をすべて明らかにしてから動く事例は、あまり多くはありません。
細かいところまで決めきってから動こうとすると、考えることや決めることに時間を費やしてしまい、動きはじめるのが遅くなってしまいます。
とりあえず、できることからやってみて、感触を確かめながら詳細を決めていく、という進め方の方が現実的です。
実際のところ、やってみてわかることもたくさんあるし、やってみないと決められないことも多いと思います。
大切なのは、最終的に何を決めるべきなのかを知っておくこと、いずれは決める必要があると認識しておくことです。
何人かでプロジェクトに取り組む場合は、この認識を共有しておきましょう。
思いをもって活動していれば、やがて、プロジェクトの本質が見える瞬間がやってきます。
それは、あなた(もしくは、あなたたち)がプロジェクトにこめた祈りや願いを自覚する瞬間でもあります。
自分たちがやりたいのは、こういうことだ。
このためにプロジェクトをやっているんだ。
プロジェクトの本質はたいてい、そうした気づきとともに明らかになります。
本当にやりたいことが自覚できれば、今後の活動がさらに楽しいものになります。
一緒に取り組む仲間たちとの関係も、より一層深いものになるでしょう。
*気づきをシェアしてくれませんか?*
お仕事や日常生活をさっとふり返ってみてください。
プロジェクトの本質が決まっていなかったために、物事がうまく進まなかった体験はありますか?
そのときの人間関係やコミュニケーションは、どんな感じでしたか?
その状態について、あなたはどんなことを感じ、どう思っていますか?
それらがどう変わると、あなたは幸せを感じられるでしょうか?
今までの人生で「本当はこうしたかった!」と気づいた瞬間はありますか?
そのとき、どんな感じがしましたか?
他にも、このレクチャーで気づいたこと・わかったこと・思ったこと・感じたことがあれば、ぜひコメント欄でシェアしてください。
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