新しい世界への旅立ちは、思いを分かち合うことからはじまる。
大きな目標は、他人に話すことで実現に近づく。
20年以上におよぶ職業人生で身に着けてきた知恵と経験を、まるごと体系化した教材を作ろう。
そう思い立ったのは2015年秋のことでした。
教材の制作は、心の片隅でずっと気になっていました。
その一方、「やりはじめたら大変そうだから…」という理由で、なんとなくスルーしてきました。
比較的大きな目標や達成までに時間がかかる目標は、他人に言うか、他人を巻き込むに限ります。
決意を自分の心のなかにとどめておくと、一時的な気分や感情で、いとも簡単に揺らいでしまうからです。
そこで、2016年春に連続クラス「心のコソ練で自分スペシャリストを生きる」を立ち上げました。
最初に人を集めてから、クラスのカリキュラムに合わせて教材を作っていくことにしました。
それから約3年、3種類5冊の教材を作ることができました。
2018年12月、教材群の核となる『心のコソ練で幸せに働く』上・中・下巻を使った合宿セミナーを箱根で開催しました。
一連の教材制作は、ここでひとつの区切りを迎えました。
新たな目標のはじまり。
教材を作るにあたって、ひとつ心に決めていたことがありました。
それは、企業研修でも使える内容にすること。
心理学や成功法則、精神世界やスピリチュアルな世界等で使われる表現を極力避け、そうした分野に興味のない社会人が、日常のよくある場面に紐づけて学べるような解説にしました。
そう決めたのは、国語・数学・理科・社会…と同じレベルで、心の仕組みや心の使い方に関する教育を普及させたいという思いがあったからです。
一方、教材の執筆にあたっては葛藤もありました。
企業研修で使えるという基準を採用すると、ふだんクラスやワークショップ、メルマガなどで分かち合っている知恵の多くを書くことができないからです。
それらは、心のコソ練というメソッドが本領を発揮できる部分でもありました。
しかし、今まで多くの人を見てきた経験から、教材に書いてある基本的な内容を理解していないと、それらの知恵を日常生活で使いこなせないことはわかっていました。
そこで、一連の教材を作り終えた後、基本を理解している人向けの教材を作ることを決めました。
中級編の教材を別に作る、と決めることで、基本に徹した教材を作り続けることができました。
2018年12月、合宿セミナーを終え、ご参加のみなさんを見送ったその瞬間、次の目標が決まりました。
いよいよ本当にお役に立てることを形にできる、と心躍った瞬間でした。